むくみに効く「あずき水」「あずき茶」とは?原因から作り方まで徹底解説
「夕方になると脚がパンパンにむくむ…」 「朝起きると顔がむくんでいて、なかなか改善しない…」 「あずき水やあずき茶がむくみにいいと聞いたけど、本当なの?作り方が分からない…」
デスクワークで座りっぱなしの時間が長い方や、立ち仕事で脚がだるくなりやすい方など、むくみに悩む方は少なくありません。マッサージや着圧アイテムを試している方も多いと思いますが、近年、飲み物として取り入れやすい「あずき水」や「あずき茶」が、むくみ対策として注目されています。
とはいえ、「なぜあずきがむくみによいといわれているのか」「どこで手に入るのか」「どうやって作ればいいのか」が分からず、取り入れられていない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、むくみが起こる原因から、あずき水・あずき茶がむくみによいといわれる理由、あずきの入手方法、自宅でできる作り方、作ったあとに残るあずきの活用法まで分かりやすく解説します。
そもそも「むくみ」はなぜ起こる?
むくみとは、血管やリンパ管から水分がしみ出し、皮膚の下(皮下組織)に余分な水分が溜まってしまった状態です。
私たちの体は、血液やリンパ液を通じて水分や老廃物を循環させていますが、この巡りが滞ると、水分がうまく回収されずに溜まりやすくなります。むくみが起こる主な原因には、次のようなものがあります。
塩分の摂りすぎ
体には、塩分(ナトリウム)濃度を一定に保とうとする働きがあります。塩分を摂りすぎると、その濃度を薄めるために体内に水分を溜め込みやすくなり、むくみにつながります。
長時間同じ姿勢でいること
デスクワークでの座りっぱなしや、立ち仕事での立ちっぱなしなど、長時間同じ姿勢を続けると、特にふくらはぎの筋肉があまり動かず、血液やリンパ液を心臓に送り返すポンプ機能が働きにくくなります。その結果、脚に水分が溜まりやすくなります。
水分の摂り方の偏り
水分の摂りすぎ、または摂らなさすぎも、むくみの原因になることがあります。極端に水分を制限すると体が水分を溜め込もうとし、反対に一度に大量の水分を摂ると、処理しきれずむくみやすくなることがあります。
血行不良・冷え
体が冷えると血管が収縮し、血流が滞りやすくなります。血流が悪くなることで老廃物や余分な水分が回収されにくくなり、むくみにつながることがあります。
睡眠不足・アルコールの摂取
睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、血流やリンパの流れに影響することがあります。また、アルコールには利尿作用がある一方で、血管が広がることで水分が漏れ出しやすくなり、翌朝のむくみにつながることもあります。
ホルモンバランスの変化
女性の場合、月経周期や妊娠に伴うホルモンバランスの変化によって、体が水分を溜め込みやすくなる時期があります。この時期は、普段よりむくみを感じやすい方もいます。
あずき水・あずき茶がむくみによいといわれる理由
あずきには、むくみ対策として役立つとされる成分がいくつか含まれています。
カリウムが豊富に含まれている
あずきには、野菜や果物と同様にカリウムが豊富に含まれています。カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促す働きがあるといわれており、塩分の摂りすぎによるむくみ対策に役立つと考えられています。
サポニンによる働き
あずきの皮の部分には、サポニンというポリフェノールの一種が含まれています。サポニンには利尿作用があるといわれており、昔から民間療法として、あずきを煮た汁がむくみ対策に用いられてきました。
ポリフェノールによる巡りへのサポート
あずきの赤い色のもとになっているポリフェノールには、抗酸化作用があるといわれています。血流や巡りをサポートする成分として、あずき水やあずき茶が取り入れられることがあります。
食物繊維も摂れる
あずきには食物繊維も含まれており、あずき水として煮汁を飲むだけでなく、煮たあずきそのものを食べることで、食物繊維も一緒に摂取できます。便通が整うことで、老廃物の排出をサポートする効果も期待されています。
このように、あずきに含まれる成分の働きから、むくみ対策の一つとして取り入れられていますが、あずき水・あずき茶はあくまで食品であり、医薬品のような即効性のある効果を保証するものではありません。日々の食生活の一部として、無理なく取り入れることが大切です。
あずきの入手方法
あずき水・あずき茶を作るための「あずき」は、身近な場所で手に入れることができます。
スーパーマーケット
乾燥あずきは、多くのスーパーマーケットの乾物コーナーや豆類のコーナーで販売されています。和菓子作りの材料として売られていることが多く、価格も比較的手頃です。
製菓材料店・自然食品店
より品質にこだわりたい場合は、製菓材料の専門店や自然食品店で、国産あずきや無農薬栽培のあずきが手に入ることもあります。
ネット通販
近年は、あずき水・あずき茶専用にパックされた商品や、ティーバッグタイプのあずき茶も、通販サイトで手軽に購入できます。煮出す手間を省きたい方には、こうした商品もおすすめです。
乾燥あずきを選ぶ際のポイント
- 粒がふっくらとして、傷や割れが少ないものを選ぶ
- 保存状態がよく、賞味期限に余裕があるものを選ぶ
- 気になる場合は、国産や無農薬など栽培方法を確認する
あずき茶は商品としても市販されている
あずき茶は自分で煎って作ることもできますが、ティーバッグ・ペットボトル・紙パック・粉末・茶葉といったさまざまなタイプの商品が販売されています。忙しくて手作りする時間がない方や、まずは手軽に試してみたい方には、市販品を利用するのもよい方法です。
ティーバッグタイプ
もっとも一般的なのがティーバッグタイプです。作りたてのあずき茶を手軽に飲みたい人におすすめで、茶葉のように1杯分を計量する必要がなく、出し殻の後片付けも簡単にできるのが特徴です。商品によってお湯を注げばすぐ飲めるものと、鍋に入れて煮出すものがありますので、より手軽さを求めるならお湯を注ぐだけのタイプ、まとめて作りたいなら煮出すタイプを選ぶとよいでしょう。北海道産の小豆を焙煎したものなど、産地や焙煎方法にこだわった商品も多く見られます。
粉末タイプ
粉末タイプは、あずきをまるごと摂取できるため、むくみ改善を目的にする場合はティーバッグタイプよりも成分の吸収効率がよいとされています。お湯に溶かして飲むほか、料理やお菓子作りの材料としても活用しやすいのが利点です。
ペットボトル・紙パックタイプ
お湯を沸かしたり煮出したりする手間がいらない完成品タイプで、あずき茶をはじめて試す人にも向いています。ペットボトルであれば持ち運びもしやすく、外出先でも取り入れやすい形です。
価格の目安
ティーバッグタイプは1袋あたりおおよそ500円から1500円程度が目安とされ、40〜50包入りの商品が多く、1包あたりのコストは20円から30円程度になることが一般的です。購入の際は、原材料があずきのみかどうか、カフェインの有無、焙煎方法などを確認して選ぶとよいでしょう。
自分で煮出す時間がない日は市販品を活用し、時間があるときは手作りする、というように使い分けるのもおすすめです。
あずき水の作り方
あずき水は、あずきを煮出した汁のことで、あずきの皮に含まれる成分を効率よく摂取できるのが特徴です。
材料(作りやすい分量)
- 乾燥あずき 50g
- 水 800ml〜1000ml
作り方
- あずきを軽く洗い、鍋に入れる
- 分量の水を加え、中火にかける
- 沸騰したら弱火にし、あずきが躍らない程度の火加減で20〜30分ほど煮る
- 煮汁が赤茶色になったら火を止める
- あずきと煮汁をザルで分け、煮汁だけを保存容器に移す
- 粗熱を取り、冷蔵庫で保存する
飲み方の目安
- 1日にコップ1〜2杯程度を目安に、数日に分けて飲む
- 温かいまま、または常温で飲むと体を冷やしにくい
- 冷蔵庫で保存し、2〜3日を目安に飲みきる
あずき茶の作り方
あずき茶は、あずきを煎った(炒った)ものをお湯で煮出して作る飲み物で、香ばしい風味が特徴です。あずき水よりも作り置きしやすく、続けやすいという声もあります。
材料(作りやすい分量)
- 乾燥あずき 50g
- 水 1000ml
作り方
- あずきを軽く洗い、水気を切る
- フライパンにあずきを入れ、焦がさないように弱火でじっくり乾煎りする
- あずきの表面に軽く焼き色がつき、香ばしい香りが立ってきたら火を止める
- 鍋に煎ったあずきと水を入れ、中火にかける
- 沸騰したら弱火にし、10〜15分ほど煮出す
- 色や香りが出たら火を止め、あずきを取り除く
- 粗熱を取り、保存容器に移して冷蔵庫で保存する
煎ったあずきを使うことで香ばしさが増し、麦茶のような感覚で日常的に飲みやすくなります。ホットでも冷やしても楽しめるため、季節を問わず取り入れやすいのが特徴です。
作った後に残ったあずきの使い道
あずき水やあずき茶を作ったあと、鍋に残るあずきをそのまま捨ててしまうのはもったいない使い方です。煮出したあとのあずきにも、食物繊維やたんぱく質などの栄養が残っているため、料理に活用することができます。
ぜんざい・お汁粉にする
もっとも取り入れやすいのが、砂糖を加えて甘く煮詰め、ぜんざいやお汁粉にする方法です。すでに柔らかく煮えているため、砂糖と少量の水(または牛乳)を加えて煮詰めるだけで手軽に仕上がります。
あんこにして活用する
煮出したあずきをつぶし、砂糖を加えて煮詰めれば、簡易的なあんこになります。トーストに乗せたり、白玉やヨーグルトに添えたりと、幅広い食べ方ができます。
サラダや炊き込みご飯に加える
味付けをしていないあずきは、サラダのトッピングとして加えたり、炊飯時に少量加えて豆ご飯風にしたりすることもできます。ほんのりとした風味と食感のアクセントになります。
スープや煮物の具材にする
コンソメスープや味噌汁、煮物の具材として加えるのもおすすめです。あずき特有の香ばしさが、煮出したあとでも残っているため、和風・洋風どちらの料理にもなじみやすい食材です。
冷凍保存しておく
一度に食べきれない場合は、小分けにして冷凍保存しておくと、必要なときに解凍してすぐに使えて便利です。保存の目安は2週間程度を目安にし、なるべく早めに使い切りましょう。
煮出したあとのあずきは、味がついていない分アレンジの幅が広く、和菓子から普段のおかずまで活用できます。「あずき水・あずき茶を作る→残ったあずきも食べる」という流れを習慣にすれば、食材を無駄にせず、食物繊維もしっかり摂取できます。
あずき水・あずき茶を取り入れる際の注意点
体によいイメージのあるあずき水・あずき茶ですが、取り入れる際にはいくつか注意しておきたい点があります。
- あずきにもカロリーや糖質が含まれているため、飲みすぎには注意する
- 腎臓に疾患がある方など、カリウムの摂取量に制限がある場合は、事前に医師に相談する
- 利尿作用が気になる場合は、就寝前の摂取を控える
- あくまで食生活の一部として取り入れ、極端な置き換えなどは避ける
- 味付けの際に砂糖を加えすぎない
体質や体調には個人差があるため、体に合わないと感じた場合は無理に続けず、量を調整することが大切です。
むくみ対策として一緒に意識したい生活習慣
あずき水・あずき茶は、あくまでむくみ対策の一つの選択肢です。より効果を実感するためには、日々の生活習慣もあわせて見直すことが大切です。
- 塩分の摂りすぎに気をつけた食生活を意識する
- 長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす
- 湯船に浸かるなどして体を冷やさないようにする
- ふくらはぎを中心に軽いストレッチやマッサージを取り入れる
- 十分な睡眠時間を確保する
食事・運動・睡眠といった基本的な生活習慣を整えたうえで、あずき水やあずき茶を無理なく取り入れることで、むくみに悩まされにくい体づくりにつながります。
まとめ
むくみは、塩分の摂りすぎや長時間同じ姿勢でいること、血行不良、睡眠不足など、さまざまな要因が重なって起こります。あずきに含まれるカリウムやサポニン、ポリフェノールといった成分は、こうしたむくみへのアプローチとして、古くから活用されてきました。
あずき水は煮汁を、あずき茶は煎ったあずきを煮出して作る飲み物で、どちらも自宅にある道具で手軽に作ることができます。手作りが難しいときは、ティーバッグや粉末、ペットボトルなど市販のあずき茶を活用するのもよい方法です。また、作ったあとに残るあずきも、ぜんざいやあんこ、炊き込みご飯などに活用すれば、無駄なく最後まで楽しめます。
あずき水・あずき茶は食品であり、飲めば必ずむくみが解消するというものではありません。日々の食生活や生活習慣を見直しながら、無理のない範囲で取り入れ、体の巡りを整える習慣づくりに役立ててみてはいかがでしょうか。